転職活動開始
怒涛の情報量に溺れる
転職サイトや転職エージェントに登録、スカウト登録や職務経歴書の記述を終えて、翌日。
正直、地方のIT求人なんてあんまり期待はしていなかった。しかし、その認識は間違っていたようだ。
プログラマとして
以前、自身で就職活動をしたことがあるのは、1997年代と1999年代。なぜ、2回あるかと言うと、1回目は大学3回生~4回生の時。この時結局就職しなくて、夢だったゲームプログラマを目指すために、借金して1年専門に通った後、ゲーム会社にPGとしてアルバイトした。ゆくゆくは正社員を目指そうと。
しかし、現実はそんなに甘くなかった。現場ではディレクタとデザイナとプログラマでの本気の言い合いや詰め合いの日々。ひたすらプログラムと格闘ができる、と思っていた自分のイメージと職場が全然違った。今ならモノを作るのだから、それは当然と思えるが、当時の自分は技術の腕一本で何とかしていこうと思っていたこと、決定的にコミュニケーション能力が欠けていたため、そのような修羅場は、詰め寄られる相手は自分ではなかったのだけれど、とても針のムシロだった。
5ヶ月くらい経ったときに、当時のちょっと年上のディレクタさんに、
「ディレクタになってみない?君のいつものアイディアなんかはいいと思うよ。」
担当はプログラムとはいえ、もっとこうしたらいいんじゃないかな?という提案活動を結構していたためなのか、単に人手不足だったのかはもはや確認のしようは無いが、そんな風に声をかけられたことがある。
しかし、自分もその時は若かった。その場で即、
「プログラマじゃないなら、いいです」
と素っ気なく断ってしまった。
その時、その誘ってくれたディレクタさんが、
「えー、ゲームを作ることに熱意を持ってると思ったんだけどなぁ…」
と呟きながらそそくさとどこかへ立ち去って行く姿を今でも覚えている。
その当時、自分はとにかくコーディングをする「プログラマ」に拘っていた。世の中的にも日本ではプログラマの地位がなんとなく低いことは肌に感じていた。一方で、世界ではとても技術にたけたプログラマが賞賛されていることも変に知っていて、そこに憧れを持っていた。斜に構えていて、そんないばらの道を選んだ自分カコイイ!と自分に酔っていたのだと思う。今考えると、とても赤面してしまうほどの黒歴史の一つだ。
ただ、プログラマとして生きる道、ということ自体は今でも頭の中にある。当時のように意地になったり、変に斜に構えたり、対局となる職種に敵対したりなどということは、たぶんなくなったと思う。(と思いたいw)
話は逸れたが、借金までしてゲーム・映像PGの学習をしたにもかかわらず、あっさりゲームプログラマのバイトは契約切れで9ヶ月で終わることになる。正直なところ、食い扶持に困ると考えた。
とにかく自分の今の腕で、ある程度安定的に、かつ、ある程度穏かに過ごせる場所が無いかと考えて、今の会社に応募した。とんとん、と面接して1週間もしないうちに内定が決まった。結果的に他の会社は回らずに済んだ。
1997年~1999年あたりは就職氷河期だった。同時に1998年頃から始まったITバブルも相まって、苦戦すると思われた就職活動が、肩透かしを食らうこととなる。
この時に、地元の求人でプログラマで雇ってくれそうなところも探したことがあるが、圧倒的に、絶望的に数が少なかった。また、業務や扱っている言語が古臭すぎて、当時の自分からすると箸にも棒にもかからなかった。
2017年の地方IT業界求人
2017年現在。地元ないしその周辺の状況は十数年前とは大きく変わっているようだ。業界的にオフショアの失敗に懲り懲りした各企業は、国内の地方をターゲットにしたニアショアブームのようだ。労働環境が問題となった昨今、ワークライフバランスを掲げているところもちらほら見かける。都市一極集中も問題視する世の中でもあるためか、地方創生をテーマにした企業もみかける。自分は家族の事情から、地方勤務を必須で希望にしているが、エージェントからのスカウトもさることながら、企業からのスカウトも結構ある。
正直、その数に自分は驚いている。
年収は下がることは覚悟していたが、想定年収は案外と悪くない水準のところも見かける。実際のところは内定が出てから提示される金額によるので、まだもっと進んでみないとわからないのだが。その時になったら、そのことは別途記事にしたいと思う。
職務経歴書をとにかく書いてスカウト待ちタイプのところでも、一人エージェントがついて、プライベートオファーを投げてきてくれるところも、毎日内容を吟味するだけで結構骨が折れる。
今までとは変える人生を決めることだ。ここは踏ん張りどころなのだろう。
そうこうしているうちに、1社面接約束を取り付け、1社プライベートオファーがあったので応募したところ、もう1社は詳細説明を聞きたい、とこちらからアクションしているところ、というステータス。
さてさて、今後どうなっていくことやら。
進捗があるたびに投稿していこうと思う。