地元県内で非常に魅力的な会社を見つける
求人スカウトやエージェントの推薦
転職サイトに登録していると、様々なエージェントから情報が届く。とても届く。現職の取引先だったり、有名どころ企業の地方拠点でどうですか、ということで届く。(たまによく見てないのか都心勤務前提のが届くが・・・)
年収、福利厚生、体力的には申し分ない。残業時間も20:00には帰宅を謳っているところ多い。実際、労務管理は規模の大きな企業の方が管理はされるであろう。今の常駐先だってそうだ。
地方に戻ること、今後、地方で暮らしていくことを考えると、経済的安定性という側面は捨てがたい。何より、母を安心させることができる。
・・・いやいや、母を安心させることができる、って、結局他者の人生を生きてることになるじゃないか。
地方に戻り、Uターンをして、もっと家族に近いところで働くことを決心したのは自分自身だ。
しかし、だからと言って物質的な条件面ばかりで決めてしまっていいのか?経済面はぶっちゃけ、会社員としてだけじゃなくても考えてみればいいのでは?むしろ、ワークライフバランスやある程度遊びのあるような集団の方がいいのでは…?
というのがどうやら心の根底にあったようだ。
スカウトで今のIT業界で大手と呼ばれるところから受けても、なんだか心が動かされない。とはいえ、自分の年齢などを考慮すると、焦燥感もある。
そんななかで、非常に心を震わせるエージェントスカウトがあった。
「○○に1001人の雇用を作る」
(○○には地名が入りますが、伏せてます)
自分の地元県内に、ITで雇用を作る・・・?
単純かつ明快だが、なぜか自分は最初からそんなことを考えておらず、
「ITなら都市部だろ」
と、無意識に考えていたため、非常に衝撃的だった。
実は若いころにぼんやり、
「田舎にもっとITが普及したら便利だろうに」
「農業とかにも生かせるよね」(自分は学生時代は農学部)
「ネットがあるから本来は距離とか関係ないはず」
とか考えてた時期はあった。
しかし、日々の目の前の忙しさに忙殺されたり、インターネットのセキュリティ脆弱性問題などが盛り上がったりして、それ以上を考えたり、ましてや行動に移したことは無かった。(セキュリティの話はだいぶ前の話だが)
しかし、この会社は今は小さいながらも、しかも役員や社員は若手が多いなかで、どうやら本気でそのように考えているみたいだ。私服勤務、フレックス制らしい、自由度が高そう。
「面白そう。今の自分の求めている環境と考えにはぴったりだ」
久しぶりに会社相手にワクワクした。
ただ不安なのは、彼らが自分に何を求めてくるのか?年齢不問とは言いつつ、41歳の自分がその環境に飛び込んだらどうなるんだろ・・・?
いやいや、まてまて、そもそも飛び込める前提で考えているのがおかしい。
そもそも求めてるスキルはWebアプリ開発のスキルだ。PHPとか記載があるが、自分は知識で知っている程度で実務で使ったことは無い。また、Webアプリ開発の経験自体は合計1年程度で浅い。その面でもはじかれてしまう可能性もあるかもしれない。
・・・まず、彼らがどう考えるかじゃなくて、自分がどうしたいかを考えて、自分が何ができるかを考えねば。彼らが自分に求めていることを考えること自体、他人の人生を生きる考え方だ。 他人の人生を生きるのは思考は楽だがそのあと自分が苦しくなることはもう経験済みだから、これを辞めねばならぬ。
・・・
ひとまず、紹介してくれたエージェントには応募の意思を伝えた。
明日、また奮起する
明日、職務経歴書と履歴書を作らねば。あと、写真撮って来よう。
明日は丁度、コミュニケーションセミナーの予約を取ってあったし、不在票の入ってた今の会社の退職手続き書類を郵便局に取りに行って、セミナーを受けて、キャリーバックを買って、履歴書用の写真を撮りに行こう。
そのあとビールでも買って、FF14にログインすることにする。
あ、今からもログインしますけどね!
さてさて、今後の自分、どうなることやら。闘争して逃走する日々。